ITの仕事で独立するには

独立への見通し

ある程度IT業界で仕事をして、技術を身につけてくると考えたくなるのが「独立」です。
誰かの元で働くのではなく、自分がトップに立つことによってより効果的に仕事が出来るようになりたい、というのがこの形となります。
ただ、この独立にもいくつかの形式があり、どの形式を取るのかによって難易度は違ってきます。

1つ目は完全独立型です。
これは、仕事を取ることも、その打ち合わせも、製作も自社で行う、という形式です。
営業力も技術力も共に必要となる、難易度が高い独立方式となります。
その代わり、中間搾取を受けること無く大きな利益を得られる可能性が秘められています。

次に、下請けとして独立する、という方法です。
仕事はあくまでも大手企業からの指示によるもの、ということになります。
下請けである分単価は下がりますが、仕事を見つけやすく手ります。
最後は、個人事業として開業し、大手企業などにエンジニアとして使われる、という形式があります。

この独立についてかんがえるときには、まず経営のビジョンを考え、それが本当に自分の力で回していけるのか、ということを判断します。
1人で出来る仕事なのか、出来ない仕事であれば出来ない部分をどうするのか、というようなことを考えていく必要があるでしょう。

独立に効果的な資格

では次に、独立に効果的であると考えられる資格について紹介します。
まず1つ目として紹介するのは、システムアナリストです。
情報処理技術者とも呼ばれます。
経営戦略に基づいた情報化戦略などを建てるために必要であり、特にシステム開発の上流(クライアントとの打ち合わせや、プログラマへの指示、デザインなど)を行うのに重要な資格となります。

2つ目として紹介するのは、中小企業診断士です。
これはコンサル業を行う場合に効果的なもので、経営的なことについて理解しておくための資格となります。
他のIT系技術と合わせて取ることで真価を発揮します。

最後に、ITコーディネーターです。
システム開発におけるすべての段階においてある程度以上の知識を持っているということが求められる、開発の総合知識の資格となります。
すべて取得しておくべき、というわけではありませんが、1つでもとっておくと出来る仕事の幅が広がり、独立に効果を見せてくれるでしょう。

資格手当の実態

IT業界と資格

IT業界は、多くの技術者が関わっている業界であるということもあり、関係する資格が多く存在しています。
有名なものからマイナーなものまで多数あり、もちろん全部を取得する必要があるわけではありません。
ただ、実際に資格を取得すると、その分顧客からの信頼も厚くなり、営業などにも有利になってくることでしょう。
そういったことから、会社によっては資格取得に対して手当による支援制度を持っているようなケースがあります。

ただ、こういったシステムがある会社は、そこまで多くありません。
アンケートによると、74%が勤務先に支援制度はないと答えました。
キャリアのことをかんがえるのであれば、こういった点についても就職の際に注目しておくと良いでしょう。
転職をしたいという時に、資格というのは役に立つものです。

ただ、中には高度な資格の合格者に対しては、高額な支援金や合格報奨金を支払っているというケースもあります。
例えば試験の受検が高額で、かつ高い能力を示すということで知られているオラクルマスター・プラチナ資格などでは、受験支援に2万円程、合格鳳翔に10万円程が用意されている、という平均的データがありました。
…受験費用よりは安いわけですが、自分のキャリアとなることを差し引いて考えればかなり無いよりもかなり有利になります。

支援制度に満足か

次に、実際に自社の支援システムに対して、満足しているか、という質問のアンケート結果について紹介します。
かなり不満が28%、やや不満が29%で、足して過半数を上回りました。
逆にとても満足は2%、まあ満足は9%と低い結果になっています。
残りはどちらでもない、というキャリアに対して消極的な回答が見られています。

キャリア支援制度に関する不満として、支援金制度がないということももちろん、時間を取ることが出来ない、ということも含まれていました。
転職活動をするための時間が無いために行えず、結局この会社からでられそうにない、というような声です。
こういった場合には、いっその事先に退職してから資格取得を目指すなど、リスクを取りつつ行動する必要が出てくることもあります。
場合によっては検討してみましょう。

IT業界の転職事情とは

IE業界のイマ

IT業界はめまぐるしく変化を続ける業界です。
一時期のバブルと呼ばれた時期からするとかなり状況は変わっており、転職なども盛んに行われるようになってきました。
特に浮き沈みが激しい業界であるため、沈みゆく船から次の船を探すというような転職が行なわれていたり、スキルを活かしてステップアップできるような転職を目指すという例も見られます。
具体的には、例えばプログラマから、今度はコンサルタントへ移る、というようなステップアップの道順として考えられるでしょう。

では、具体的にそれぞれの企業がどんな採用状況になっているのか、ということについて簡単に紹介します。

各種採用状況

まずは、大手のコンサルティングファームの採用状況についてです。
ステップアップの具体例として示したとおり、順当なステップアップとして人気が高い業界となります。
ただ、ITバブル期に比べると年収は少なめになっており、その代わり長期的に見た教育などに視野が向けられています。
刹那的な仕事の変わりに、長く続く仕事を確保しようとする動きが強いと言えるでしょう。

次に、中規模のコンサルティングファームの採用状況についてです。
こういった仕事はいままで「派遣契約」のイメージが強く、激務使い捨てのような印象を与えてしまっていました。
これを払拭するように、社員に対するイメージ戦略や高収入化実現などの方針を取るようになっています。
この業界もやはり人手不足であり、より優秀な人材に来てもらうためにはこういった戦略も必要となっているということです。

3つ目はベンダー企業の採用状況についてです。
かつては即実戦配備が出来るような戦力を求めている傾向がありましたが、そのようなことが難しくなってきたため、新卒・既卒者などの採用を精力的に行い、育成から行なっていく方針を取る所も多くなってきました。
経験による技術や知識よりも、今後の伸びしろの方を重視するような会社も多くなってきています。

最後にベンチャー企業の採用状況についてです。
これはもちろん会社によっても違いますが、多くはスキマ産業へと移ってきています。
他の会社が考えないようなことを考え、そこを糸口として利益を得る、という手法です。
そのため、技術や知識よりも、創造力がある人材が求められる傾向があります。